研究概要 |
1,第4回国際カリブ文学会にて研究発表。 11月7〜9日にマルチニクで開催された会議(参加者約170名)に出席、"In Search of Similarities"と題して、カリブ文化と日本文化の共通項について、これまでの自分の翻訳体験を基にまとめたものを発表。 2,再来日したグアドループ生まれの女性作家マリーズ・コンデの講演にコンデ翻訳者の一人として招かれ、そのときの討論を活かし、仏語圏研究者たちが日本で編纂したコンデ講演著作集の書評を執筆。(時事通信社を通して数紙に掲載。) 3,カリブ文化・文学研究集会の立ち上げ。 (1)第1回は9月14日奈良女子大学にて。発表者山本伸氏(四日市大学助教授)。「カリブ海地域の音楽とその社会的コンテクスト-その1、バハマ諸島」。生活文化としての音楽が暮らしにどのような影響を与えているかをテーマに討論。参加者約20名。 (2)第2回は12月9日「大学コンソーシアム京都」にて。発表者は2名。西成彦氏(立命館大学教授)の「複数言語使用地域の文学-アンチル諸島偏」は、グアドループの2人の女性作家シュヴァルツバルトとコンデに焦点を当てる。戸田由紀子氏(関西学院大講師)の「ジャメイカ・キンケイドの『我が母の自伝』について」は植民地アンチーグワでの母娘関係を検討する。参加者約20名。以上の実績をもとに14年度の集会を関西だけでなく東京でも行う企画をすでに立て、発表と討論の成果を書物にまとめる方向にすすみ始めている。
|