• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

補文タイプのマーキングとCP構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610581
研究機関九州大学

研究代表者

稲田 俊明  九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (80108258)

研究分担者 西岡 宣明  九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (80198431)
キーワードCP構造 / 間接疑問文 / 補文 / 否定文 / 否定対極表現 / PolP
研究概要

本年度は、特に疑問文と否定文に焦点をあて、節タイプのマーキングの手段としてどのような統語構造を仮定するのが妥当であるかを、従来の分析を批判しながら解明した。また、これにより、比較統語論的観点から、節タイブと否定文の構造が普遍文法理論に対しどのような制約を課すのかを明かにした。
具体的には、補文構造、節タイプ、否定文構造に関連する文献を整理し、間接疑問文と否定対極表現を中心とした基礎資料の収集と作成を行った。そして、基礎資料に基づき従来の分析を批判的に検討し、間接疑問文の倒置に関する問題(稲田)と否定文の統語構造に関する問題(西岡)を考察し、これらの問題を解決する文法モデルをそれぞれ提案した。それぞれの成果の一部は日本英語学会等で口頭発表し、裏面に記載した雑誌に発表した。また、日本英語学会に出席した折に今西典子氏(東京大学)、大津由紀雄氏(慶慮大学)と個人面談し(稲田)、研究成果について意見を聞いた。さらに、日本語に関する理論的問題を考察するために星宏人氏(ロンドン大学)を招聘し、最新の理論的研究の成果を聴くとともに本問題に関する我々の研究に対するコメントをもらい本問題に関して議論した。また、米国に行きNorvin Richards氏(MIT)、Howard Lasnik氏(コネクチカット大学)、久野障氏(ハーバード大学)と個人面談を行い(西岡)、研究成果についてコメント、批判をもらい本問題を議論した。
今後、稲田、西岡が別個に行った調査、研究をつきあわせるとともに、CP構造としてどのようなものが妥当であるかを総合的に判断するために命令文、感嘆文等に関する研究をすすめ、最適な文法モデルを提案する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 稲田 俊明: "補文内倒置と言語多様性(1)-間接疑問文とCP構造-"文学 研究. 98. 1-27 (2001)

  • [文献書誌] 西岡 宣明: "NPIの認可と再構築現象について"JELS. 19(in press). (2002)

  • [文献書誌] 西岡 宣明: "In Defense of PolP in English"文学 研究. 99(in press). (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi