研究概要 |
The PastonLettersをもとに、一族におきた様々な出来事を扱った歴史書A Medieval Familyの訳者から依頼を受け、登場する書簡を全てチェックして著者の記述の誤り等を指摘する作業が完了し、7月に「中世の家族」というタイトルで刊行。 10月の科学研究費追加採択の連絡を受けたのち、ただちにLondonのthe British Library, Public Record Office、OxfordのBodleian Library, Magdalen College、CambridgeのCambridge University Library, Pembroke College、そしてNorwichのNorfolk Record Officeに連絡をとり、Norman Davisのテキストに記載どおり、the Paston Lettersのマニュスクリプトを保有しているかどうかの確認をする作業を開始。このうち図書館改装中のPembroke Collegeを除いて、資料を保有しているという確認が取れた。 12月の9日から24日までの間にこれらの施設を回る計画を立て、実行。この結果、大部分のマニュスクリプトのコピーを購入することができたが、Magdalen Collegeには、複写装置がないということで、コピーを持ち帰ることは断念。 帰国後、マニュスクリプトをXML化する方法を模索し、テキストをXMLのフォーマットで書き込み始め、いくつかの試作品を制作。併せて、XML化するために役立ちそうなソフトウェアの調査を行い、エディターを含めたいくつかの購入を行った。さらにXMLを元にしたSMILの利用も模索し、そのソフトも購入。電子テキストをXML化する作業を続け、その成果は、4月20日に行われる英語コーパス学会の第19回大会において発表することになっている。
|