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2002 年度 実績報告書

日系アメリカ女性文学における多文化主義と混血

研究課題

研究課題/領域番号 13610594
研究機関早稲田大学

研究代表者

小林 富久子  早稲田大学, 商学部, 教授 (00063751)

研究分担者 河原崎 やす子  群馬パース学園短期大学, 助教授 (80341808)
平石 妙子  共立女子大学, 国際文化学部, 教授 (80060705)
キーワードアジア系アメリカ研究 / 日系移民 / 異人種間結婚 / ジェンダー / 混血 / 越境 / 日系女性作家 / 多文化主義
研究概要

本年、三人の共同研究者は、当研究の報告書作成に向けて、昨年度に行なった調査・研究の分析を行なうとともに、新たにアメリカでの調査も実施することにした。以下が各研究者が個別に行なった(あるいは間もなく行なう)研究の内容である。
まず、平石妙子は、平成14年4月から9月までUC, DavisおよびStanford大学で研修を行い、アジア系アメリカ研究の動向や新たな方向性などを、両大学の研究者との交流やシンポジウムなどの参加を通して学んだ。また、本プロジェクトのテーマに基づき、資料収集や調査を行なった。特にStanfordのHoover研究所には日系移民関係の資料が豊富にあり、それらを検討することで、とりわけ2世女性作家の戦前から戦後にかけての創作活動の変容を検討した。作家インタヴューとしては、Wakako Yamauchiに異人種間結婚や多文化主義などに関して意見を聞くことができた。
次に、河原崎やす子は、昨年代表者であったゲイル・サトウが今年度ハワイでの在外研究で1年日本を離れることになったため、代わって加わることになったのだが、本年はまずこれまで他の研究者たちが集めた資料を解読・分析することを助け、さらにジェンダー視点によるアジア系アメリカ文学における日系女性の位置付けを試み、歴史的なジェンダー抑圧構造は今や流動、混血、越境という概念に表出されているを明らかにした。
最後に小林富久子も同様に、昨年秋2ヵ月に亙ってカリフォルニアに滞在して集めた資料を分析・解読した。さらにこの3月15日からは主としてUCLAのAsian American Centerに赴き、資料収集と調査を行なう予定である。その際、Velina Hasu Houston, Traise Yamamotoという2人の日系女性作家に異人種間結婚及び日系コミュニティの多文化化についてインタヴューをすることに決めており、すでに両者の同意を得ている。なおこのインタヴューには河原崎も同道、共同インタヴューを行なう予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Fukuko Kobayashi(小林富久子): "Producing Asian American Spaces : from Cultural Nation to the space of Hybridity"The Japanese Journal of American Studies. 13. 63-81 (2002)

  • [文献書誌] 平石妙子: "食の政治学-ヒロミ・ゴトーの『マッシュルームのコーラス』"脱植民地の諸相-カナダにおける新しい社会像の構築. 83-91 (2003)

  • [文献書誌] 河原崎やす子: "アジア系アメリカ文学におけるテーマとしてのジェンダー"パース学園短期大学紀要. 2巻・6号. 1-9 (2003)

  • [文献書誌] 河原崎 やす子(共著): "フェミニズムの名著50"平凡社. 528 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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