私(大井邦雄)の監修で早稲田大学出版部から15年の歳月(1988-2002年)をかけて、全篇本邦初訳で出版されたシリーズ「エリザベス朝喜劇10選」全22巻25作品。そのうち私の担当は7作品であるが、それと並行して私は、中でも劇英語として特別の注意が払われてしかるべき作品3本については、既刊の諸版をすべて参照のうえ私なりのテキスト作りと註の作成を心がけてきた。わが国ではまだその作品の劇英語がまったく未紹介だからである。私が対象とした3作品とその研究成果は以下の通り。(1)(2)はすでに完成して出版ずみ。(3)は2003年夏の刊行を目ざして進行中。 (1) 大井邦雄編注 ヘンリー・ポーター作『アビントンの焼きもち女房たち』(初版1599年)(Henry Porter : The Two Angry Women of Abington)2002年4月刊。ISBN4-9901233-0-1 C3079 B5判 313頁。長岡市・武田書店。 (2) 大井邦雄編注 ジェームズ・シャーリー作『快楽夫人』(初版1637年)(James Shirley : The Lady of Pleasure)2002年11月刊。ISBN4-9901233-1-X C3079 B5判 306頁。長岡市・武田書店。 (3)大井邦雄編注 フレッチャー、シェイクスピア共作『二人の貴公子』(初版1634年)(Fletcher & ShaKespeare : The Two Noble Kinsmen)
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