研究概要 |
フランス語空間表現と文法化理論、および尺度性との関わりについて、インターネット、CD-ROM型データベース、新聞、雑誌、文学作品などからデータ収集を行い、分析を施した。 フランス語空間表現において、特に前置詞句においては基準点,話者の位置、対象の運動性などが重要な関与的要素となるという前年度での仮説がやはり裏付けられる結果となった。また時間への意味拡張においても、これらの空間的構図がメタファーとして保持されることが確認された。 さらに言語意味変化の方向性との関連で、比較、尺度に関わる副詞、量、程度に関わる日本語の成句などの考察を進め、これらへのdesirability概念の適用可能性について考察を試みた。論文を2篇発表し、さらに2篇が公刊予定(印刷中)である。また関連する研究発表を1回、講演を1回行った。
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