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2001 年度 実績報告書

ステファヌ・マラルメと同時代のジャーナリズムとの関係についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610615
研究機関早稲田大学

研究代表者

川瀬 武夫  早稲田大学, 文学部, 教授 (80177691)

キーワードマラルメ / ジャーナリズム / パリ
研究概要

1 マラルメのジャーナリズム活動についての書誌情報の整備及びプレオリジナルの蒐集
ステファヌ・マラルメ(1842-1898)のジャーナリズムの分野における文筆活動を、1860年代、1870年代、及び1880-90年代の3つの時期(詩人のいわゆる「初期」、「中期」、「後期」に対応する)に分けて、それぞれの書誌情報を網羅的に整備した。「後期」の3本の連載時評については、そのプレオリジナルのフォトコピーを入手することができたが、「中期」のものにかんしてはいずれも入手が困難なものばかりで、いずれ在外図書館や研究機関等の協力を仰ぐ予定である。また「初期」のものについては、各種刊本に復刻されているテクストの確認にとどまった。
2 同時代的コンテクストの復元作業
今年度はとくに研究の遅れているマラルメの1870年代の活動に焦点を絞り、時事的な評論・紹介文(展覧会ルポルタージュ、文化通信、美術批評)の書かれた背景的な文脈を、同時代の資料にあたりながら、できるだけ具体的に復元するようにつとめた。そこからマラルメの同時代の文化状況に対する鋭い問題意識をある程度浮彫りにすることができた。1860年代末に遭遇した形而上学的な<危機>がもたらした不毛から脱却するために詩人が試みたのは、パリやロンドンといった大都会における「群集との結婚」(ボードレール的な意味で)であった。
3 テクストデータベースの構築
最新鋭の高速PCを研究室に設置して、入手したテクストのデータベース化に着手した。入力・校閲ともに根気のいる仕事であるが、大学院生の補助を得て、着実に進めていきたい。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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