研究課題/領域番号 |
13610631
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
鈴木 隆雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (10083289)
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研究分担者 |
初見 基 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90198771)
WALTER Ruprechter 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50254123)
福本 義憲 東京都立大学, 人文学部, 教授 (90111351)
高本 教之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (40315742)
黒子 康弘 東京都立大学, 人文学部, 助手 (50305398)
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キーワード | マネ・シュペルバー / ヴォルフ・ハース / エルンスト・ヒンターベルガー / オーストロ・ファシズム / 移民排斥 |
研究概要 |
本研究計画は、オーストリア戦後文学を、現在のオーストリアの地域性、あるいはハプスブルク帝国以来の歴史性に限定してではなく、<ドイツ語による現代文学>一般のなかで相対化しつつ、なおかつそこに如実に現われる特異性を再検討してゆくことを目指すものである。 研究計画最終年第三年目に当たる平成15年度は、昨年度に引き続き、1)基本的資料の充実化とその整備、2)定期的な研究会の継続、の二点の中心課題を予定通り順調に遂行した。 第一の基礎資料の充実化に当たっては、主としてこの数年に出版された作品及び不備の多かった和書を購入することに重点が置かれた。これにより包括的な研究の基盤が築かれた。また同時に、本研究に係わる分野の最新の研究書も極力網羅的に収集した。 第二の研究会開催に当たっては、東京都立大学大学院在学生及び同大学院出身のオーバードクターを中心に、慶応大学、筑波大学、上智大学の大学院生をも招き、活発な発表が重ねられた。昨年度までの成果を継承し、「歴史記述」「集合的記憶」に関する議論が中心になり、とりわけ、戦間期の「オーストロ・ファシズム」評価及び亡命者の問題についての理解を深めた。さらに、現在の「移民排斥」に関する法的観点からの発表をもとに、その文学言語における表現との関連についての考察が深められた。また、2003年秋に作家ザビーネ・ショルが来日するのを機に、氏を迎えたいくつかの研究会に、本計画研究分担者も参加し、議論を行なった。 なお、研究代表鈴木隆雄を編集主幹として約15年の年月をかけた『オーストリア文学小百科』が2004年に刊行された。
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