研究課題/領域番号 |
13610649
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
上原 聡 東北大学, 留学生センター, 助教授 (20292352)
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研究分担者 |
佐藤 滋 東北大学, 留学生センター, 教授 (40137592)
小野 尚之 東北大学, 国際文化研究科, 助教授 (50214185)
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キーワード | 事象構造 / 結果構文 / 対照言語学 / アジア言語 / 動詞意味論 / 言語類型 / プロトタイプ |
研究概要 |
研究計画の初年度に当たる平成13年度には、まず主に動詞意味論、特に結果構文に関する記述的なデータの収集作業を始め、そのデータにもとづいた汎言語的に適用可能な結果構文の定義の設定・検証を進めた。データには、文献資料としてアジア諸言語を中心に多言語の記述文法書(reference grammar)、個別言語あるいは複数言語の結果構文に関する研究論文、更に事象構造の言語類型に関する文献を精力的に収集し、これらから関連する用例を収集、また母語話者インフォーマントからも収集し、パソコンを使ってのデータベース構築を考案した。本研究の中心的な課題である結果構文の定義の設定・検証は、言語類型論的手法を用い、個別言語のパターンの多様性を尊重しながら汎言語的定義の検証修正をくり返し、プロトタイプ構造をベースとした概念規定を目指して一定の成果を得ている。 さらに、プロトタイプ的な定義をもとに、各言語間の結果構文の類似点・差異を指摘し、類型化を始めた。また、個別言語の多様性がいかなる要因(の組み合わせ)で説明できるかを考察し、各個別言語の事象構造に関する仮説を検証している。 研究代表者である上原は、この作業の間、定期的に海外共同研究者には電子メールで(必要な時は打ち合せに海外へ赴いて)連絡を密にしながら、研究分担者の進行状況を把握するとともに、研究分担者間の情報交換を円滑にし、各自が研究全体を常に眺め渡せるよう努めた。部分的な研究の成果を海外の学会でも発表した。
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