とりたて表現の統語的振る舞いの実態をふまえた上で、数量関係の諸特徴を把握するとともに、この特徴の説明方法を、認知科学関係を中心に検討した。 (1)とりたて表現の統語的振る舞いの実態の把握は、関係図書・雑誌論文の入手・研究によったほか、日本語と中国語両方についてインフォーマント調査をおこなった。 (2)数量と言語の関係を扱った認知言語学的アプローチの図書・雑誌論文を収集・研究した。それとともに、人間の認知プロセスに対する認知科学的成果を把握・分析した。 (3)日本語と中国語のとりたて表現の数量的側面について、インフォーマント調査をおこなった。 (4)現象説明の中心的概念となることが予想される、人間のメンタルプロセスの研究を、網羅的文献検索によって文献上で調査した。国内外の研究者との手紙ないし電子メールでのやりとりや面度をおこない、最新の知見を集めた。
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