研究概要 |
本年度の研究業績 1.平成13年度の調査に加え,新たに鹿児島県4地点,宮崎県10地点の調査を行い,また,13年度に調査を行った数地点に関して補充調査を行って,「音の言語地図」の試作を作成した。その結果,岸江信介2000「エクセルとファイルメーカープロを利用した言語地図の作成」の方法で作成した言語地図に音声を貼り付ける方法が有効であることが分かった。 2.ただし,ファイルメーカープロが一般にはあまり普及していないソフトであることを考え,これをPDFファイルに変換して普及させる方法を新たに考案した。 3.上記の試作版について以下の学会で発表し,他の研究者と意見交換をし,方法論について深めた。 (1)「南九州地方における音声言語地図の開発と作成の試み」日本方言研究会第74回研究発表会(東京都立大学)平成14年5月 (2)「声の言語地図」ネットワーク構想 国語学会デモンストレーション(徳島大学)平成14年11月 4.本プロジェクトのまとめとして,全調査地点,全調査項目についての「声の言語地図」を作成し,報告書として記号言語地図のプリントアウト版及び音声地図のCD版を作成した。
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