研究概要 |
今年度の研究計画に基づき、 1 10月・2月の2回会議を開催し、アイヌ語テキストの観察と理論的考察をめぐっての討論を行った。会議には研究協力者として井筒勝信氏(北海道教育大学教育学部助教授)の参加を得たが、Westerstahl氏(海外共同研究者)は持病の悪化のため参加できなかった。 会議のなかではアイヌ語の副助詞の意味の理論化にとって鍵となる例文をテキスト中から約90例抽出し、その分布を確認することができた。またこの分布を説明する理論的仮説について意見交換を行った。 2 研究チームをメンバーとするメーリングリストを開設し、海外共同研究者を含め遠隔地での討論を継続した。 3 年間2回のフィールド調査を実施した。 4 例文をより広い範囲の方言から得るために、既存の沙流方言テキスト(約64,000語)を電子化した。
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