研究概要 |
本年度の研究活動およびその成果を以下の6点にまとめる。 研究活動 1.特に、西欧語および日本語の韻律研究に関する参考文献(図書・論文)の充実を図った。 2.韻律の系統だった分析に必要とされる音響機器の整備、パソコン環境の充実を図った。 3.フィールドワークを行うための録音機材を購入し、友人間の日常会話や、特に調査の難しかった女性管理職をターゲットとした職場での自然談話を収集することができた。自然発生的談話資料の収集は今後も継続して行っていく必要がある。 4.収集済みの談話資料をパソコン上の音声分析ソフトに入力する作業をアルバイト学生にやってもらい、かなりの規模のデータベースを築き上げることができた。この活動も今後継続して行っていく予定である。 研究成果 5.上記の資料の分析結果について、Japanese Style Shift Symposium(米国アリゾナ大学、3月7日〜10日開催,パネリストとして招待)において口頭発表を行った。当該シンポジウムの趣旨は、多様な視点から日本人の談話スタイルの切り替えを議論するものであったが、自分とは異なる視点から同じ現象を捉えることの利点にも気付くことができ、本研究の今後の研磨に有効な成果が得られた。 6.上記5の口頭発表原稿のレヴューを、米国アリゾナ大学認知科学研究課程Malcah Yaeger・Dror教授に依頼し、細部にわたって貴重な見識を得ることができた。
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