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2003 年度 実績報告書

応用言語学的視点による英語コーパスのテキストジァンルに関する類型論の再考

研究課題

研究課題/領域番号 13610674
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

高橋 薫  豊田工業高等専門学校, 一般学科, 助教授 (90216705)

研究分担者 山下 淳子  名古屋大学, 国際開発研究科, 助教授 (00220335)
伊藤 彰浩  愛知学院大学, 教養部, 助教授 (60319184)
キーワードThe British National Corpus / 多変量統計解析法 / タグ / 文章類型論 / 文長 / 文章難易度 / 社会階層 / サブコーポラ
研究概要

約1億語からなる大規模英語コーパス、The British National Corpusのタグ情報とテキスト情報に基づくタグ頻度の基本的データを効率よく集計するソフトウエアーの開発が初年度に完了し、2年目はデバックをしつつ、数量化三類を用いて、テキストに付加された社会的条件により分類したサブコーポラについて以下の観点から分析をおこなった。
社会条件により分類したスピーチコミュニティーのタグの頻度に注目して数量化三類の分析をおこない、「物語的文章型」対「論述的文章型」、統語的に構造が「単純」「複雑」といった尺度上での類型化が可能となった。また、(知覚される)文章難易度の指標と照らし合わせた結果、この尺度と高い相関を示した。すなわち、文章の難易度を測る指標としての妥当性が明らかになったため、応用言語学における言語習得の観点から、文章の難易度に影響する具体的な要因について統語のみならず語彙の面からの重要性を示唆するものであった。さらに3年目は、社会階層に関する分類変数によりサブコーポラを構築して、数量化三類を用いて解析を行った。これにより、特定の語彙の出現頻度がサブコーポラを規定する因子となることが判明した。同時に、The British National Corpusの分類変数が統計的にも適切な指標であることが判明した。
また、さまざまな社会言語学的な指標と、いくつかの応用言語学的な指標の2変数により構築されるサブコーポラのどの部分に今後焦点を当てて研究すべきかについて判断のつく資料となるテキスト分布ついて、詳細なデータを得ることができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] TAKAHASHI, Kaoru: "Text Typology in English Corpora : Multi-Feature and Multi-Dimensional Analyses"The Institute of Statistical Mathematics Cooperative Research Report. No. 162. 1-84 (2003)

  • [文献書誌] TAKAHASHI, Kaoru: "A Study of Text Types and Register Variation in the British National Corpus"Corpus Linguistics 2003. 1-7 (2003)

  • [文献書誌] YAMASHITA, Junko, ITO, Akihiro: "What does a corpus tell us about judgements about text difficulty? : An analysis of perceived level of difficulty in the British National Corpus."English Corpus Studies. No. 10. 1-17 (2003)

  • [文献書誌] 伊藤彰浩, 山下淳子: "An Analysis of Genitive Relative Clauses in a British Written English Corpus : Is there another Noun Phrase Accessibility Hierarchy?"Review of Applied Linguistics.. 141(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 伊藤彰浩, 高橋 薫: "コーパス・データを用いた文末重点の原則の妥当性検証"英語コーパス研究. 11(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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