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2002 年度 実績報告書

文学テクストにおける「都市」と「公共圏」

研究課題

研究課題/領域番号 13610679
研究機関北海道大学

研究代表者

筑和 正格  北海道大学, 言語文化部, 教授 (50002225)

研究分担者 長井 裕子  北海道大学, 言語文化部, 教授 (50135604)
鈴木 純一  北海道大学, 言語文化部, 助教授 (30216395)
古賀 弘人  北海道大学, 言語文化部, 教授 (80234730)
野坂 政司  北海道大学, 情報メディア教育研究総合センター, 教授 (50113600)
清水 賢一郎  北海道大学, 言語文化部, 助教授 (90262097)
キーワード都市 / 公共圏 / コミュニケーション / メディア / 文学 / 市民社会
研究概要

前年度の理論的な成果をもとに、今年度はいくつかの具体的な都市とテクストを取り上げ、分析をおこなうとともに、その結果を理論的な領域へとフィードバックする作業を中心に研究は進められた。次の3点が中心となった。(1)都市と公共圏の関連性についての分析:パリ、ベルリン等の都市計画の問題を素材にし、包括的なプランと都市の自発的進化機能の齟齬について検討された。その結果、都市計画に対し19世紀以降の文学テクストにおいて批判的な視点が多く見られること、また公共性とメディアの関連においてもコミュニケーションを抑止する効果が見られることなどが結論として得られた。これは都市のシステム論的な発展形態の問題として来年度以降の検討課題となった。(2)「都市タイプ論」の可能性の検討:文化転換機能の形に応じた類型化が可能かどうかを、ヨーロッパ(ベルリン、ベニス等)、アジア(上海、台北等)、アメリカ(ニューヨーク、サンフランシスコ等)、日本(東京、札幌等)の都市を素材に検討した。その結果、地域的・歴史的・文化的な背景を取り込みつつも、それを超えるような新たな分類基準の必要性が確認され、来年度以降の検討課題となった。(3)メディアと都市の親縁性とテクストの触媒機能としての都市空間の分析:具体的文化転換装置として、ニューヨークにおける公開朗読会、ベルリンにおける文学カフェ・パリのフラヌール文化人等の現象が分析された。その結果、これらの都市機能の多くが現代においてはサイバー空間に移行しつつあること、しかし一方では現実のテクストの身体感覚として極めて重要な意義をもっていること等が結論として得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 筑和正格: "札幌市はどのくらい「住みよい」か?"大学院国際広報メディア研究科言語文化部紀要. 43. 67-91 (2002)

  • [文献書誌] 清水賢一郎: "台湾・日本・中国のはざまで"アジア遊学. 48. 156-163 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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