1.メソジストとプレスビテリアンの年報・議事録にある讃美歌編集委員会の記録によって讃美歌の編集過程を明らかにした。 2.メソジスト監督教会の韓国伝道文書には女性宣教師の書簡が欠如しているので、この教派の讃美歌教育の実態を具体的に知ることは困難である。 3.当研究課題を遂行するにふさわしい教派は長老派の伝道文書であることが判明。 4.初年度は長老派の韓国伝道文書を探索し、讃美歌教育に関する記述を探し出した。 5.長老派においても讃美歌教育を担ったのは最初は宣教師夫人であり、その活動を発展させたのは女性宣教師であった。 6.女性宣教師は女子教育に非常に強い意欲を示し、さらに女学校の経営に意欲を燃やした。讃美歌は主に彼女たちによって生徒に教育された。 7.ソウル伝道地区では最初アレン夫人によって女子教育の端緒が開かれ、ヘロン夫人が最初の女性のための聖書クラスを開設した。ヘロン夫人の事業を受け継いだのだバンカー夫人となったミス・アニー・エラースで、この女学校は、やがて到着した女性宣教師、ヘイドン、ドティ、ギフォードによって発展させられた。ソウル伝道地区のこのような女子教育の発展は典型的なもので、讃美歌教育の発展は女子教育の発展と軌を同じくしている。
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