研究の第1年度たる平成13年度は、研究実施計画に沿って、研究全体の基盤をなす作業にとりくんだ。すなわち、直接民主政にかんするこれまでの研究を、周辺分野も含めて摂取すべく、文献の収集・調査をおこなった。とりわけ、第1年度の中心的な比較研究の対象国であるスイスに赴き、大学・公立図書館を中心に調査にあたり、連邦・邦(州)双方の直接民主政のありようを知ることにつとめた。国内では、東京大学・九州大学等に赴いて、研究・調査をおこなった。 研究成果の公刊は、2年間の研究の後に図書の形でそれをおこなうことを予定している。その準備的なものとして、今年度、これまでの研究を土台にしつつ、スイスを対象にした論文2点を公にした。(「11.研究発表」欄参照)。そこでは、スイス連邦憲法の全面改定に至る歴史を明らかにし、また、それを翻訳した。 以上の作業を、研究後半の第2年度(平成14年度)に結びつけて、研究を進めたいと思う。
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