• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

サイバースペースでの知的成果物の保護と利用促進のためのシステム設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13620049
研究機関一橋大学

研究代表者

土肥 一史  一橋大学, 大学院・国際企業戦略研究科, 教授 (40099023)

キーワードサイバースペース / インターネット / 検索エンジン / ハイパーリンク / 著作権 / データベース / 新聞記事 / オーバーライド
研究概要

サイバースペースでの知的成果物の保護と利用促進のための最適なシステム設計の研究のため、第3年度である平成15年度においては以下の研究を行った。なお、ここでの、知的成果物という語は広義の意味において理解している。
研究計画に従い、サイバー空間におけるコンテンツ流通の問題を検討した。デジタル著作物とインターネットの登場は、他人が作成した情報に加工を加えることが容易にした。このため、万人が創作者でありかつ利用者である状況が生まれている。その結果、無数の情報がインターネット上に存在し、かつこれをだれでも利用し、加工することで新たな創作物を創造するという循環が生まれている。このため、この空間では、情報を検索するツールとしての検索エンジンとハイパーリンクを利用することが不可欠となっている。また、インターネットにより、従来であれば流通業者の存在によって、契約関係が生じない成果物の創作者と利用者との間に契約関係が生まれるようになっている。平成15年度においては、この二つの問題を検討した。前者の問題については、わが国で現在争われている、ライントピックス事件と、ドイツにおける同様の紛争である、BGH 17.July 2003,WRP 2003,1341判決を比較検討する手法によった。また、後者の問題の検討は、コンテンツ制作者と利用者間のクリックオン契約による著作権法の権利制限規定のオーバーライド問題を通じて行った。
以上の研究成果の公表は、コピライド誌の2004年5月号において、「著作権の制限」というタイトルで公表することを予定している。最終年度においては、「サーバースペースでの知的成果物の保護と利用の促進のためのシステム設計に関する研究」をまとめる方向で総合的な研究を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 土肥一史: "不正競争防止法2条1項2号に規定する商品形態模倣行為"特許研究. 35. 5-13 (2003)

  • [文献書誌] 土肥一史: "知的財産法入門(第6版)"中央経済社. 354 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi