初年度においては、研究課題に関連する包括的な文献調査研究を行い、その副産物として、別に記した(裏面参照)論文五本を著した。いずれもポスト構造主義的アプローチによる国際関係論研究であるが、問題意識には、研究課題と同じく南北間の構造的格差、構造的暴力の解消といったことがあるといって良く、そういう意味で五本の論文は、研究課題を探求する過程で生れた研究実績である。 研究課題に直接的に結びつくものとしては、民主化移行過程における正義(transitional justice)問題についての文献を収集しながら、読解、整理を進めているところで、この問題に関する論文作成等については、次年度以降の課題として残っている。
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