本研究は、以下の2つの研究計画に基づいて実施された。 1)比較政治理論に関する研究:アメリカやドイツで展開されている最新の理論状況を検討するとともに、それを実態分析へと適用するためにどのような作業が必要か、という点についての研究を行った。具体的には、二度にわたる訪米により、研究会等に参加することを通じて、理論動向に関する知見を深めるとともに、それを日本の政治学教育へどう生かすか、という点についての検討も行った。実態分析については第二の計画で実施した。 2)先進諸国政治の現代的変容に関する実態分析:日本政治の分析をも念頭におきながら、この間大きく変容しつつあるドイツ政治について、二度の実地調査を踏まえながら実証的に検討した。またドイツに関しても、政治理論0研究動向を検討し、知見を深めている。
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