平成14年度に引き続き標題に関する調査・研究・分析を行なった。調査すべき第一次資料は膨大な量にのぼり、国内およびイギリスを中心とする外国でのドキュメント検索と複写に多くの時間を割いた。すべての第一次資料と第二次資料を解析して研究成果を達成するには、日時を要するが、既存の研究成果を補強するテンタティブな試みを実現できた。また、当該研究テーマと深く関係する近年の大量破壊兵器および高度通常兵器の移転規制に係わる国際的・国内的動向についても研究成果を出すことができた。特に日本の防衛調達に関する史的展開についての研究成果は、当該研究テーマを追求する上でアメリカの日本防衛能力の強化政策が対中国封じ込め戦略にどのように関係していたかを示しており、間接的成果として今後の研究に重要な刺激を与えてくれた。
|