研究課題/領域番号 |
13630010
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
足立 英之 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (70030666)
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研究分担者 |
柳川 隆 神戸大学, 経済学研究科, 助教授 (60247616)
萩原 泰治 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (40172837)
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キーワード | 企業の規模分布 / パレート分布 / 規模の経済性 / 経済成長 / 所得分配 / 比例効果の法則 / 新規参入率 / 確立過程 |
研究概要 |
本年度は、企業の規模分布がパレート分布になるという経験法則についての理論と実証の研究を行った。理論面では、パレート分布の発生に関するSimon(1955)、Steindl(1965)、Ijiri and Simon(1964)(1971)(1974)、Sato(1970)などの仮説を整理し、その上で、企業成長のより現実的な仮説にもとづいたパレート分布の説明を模索した。また、企業の規模分布がパレート分布に従うという仮説と、規模に関して収益逓増の傾向があるという仮説を結びつけた成長モデルの構築試みた。実証面では、工業統計表や事業所統計などのデータを用いて。パレート分布の検証を行った。その結果、工業統計表のデータでは、パレート分布の仮説が支持する結果が得られた。 本年度の研究の成果は、(1)"Size Distribution of Firms and Economic Growth"(「経済の数理解析」に関する研究集会で報告、2001年12月7日)、(2)「企業の規模分布の実証研究」(『国民経済雑誌』第185巻第4号、2002年4月)、にまとめられている。
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