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2002 年度 実績報告書

最適接続料金に関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13630015
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

川又 邦雄  慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (30051569)

キーワードアクセス料金 / ラムゼイ・ルール / ECPR / マーク・アップ率 / 規制産業 / ネットワーク / 戦略的補完性 / 弾力性
研究概要

本研究では、既存企業が独占的に保有する生産要素の利用(通信網等のインフラストラクチャーへのアクセス)のための料金決定、いわゆる接続料金のあり方について"Cournot Competition in Regulated Industries"を作成し、International Economic Associationの世界大会(リスポン)で報告した。参入企業が支払うべきアクセス料金の高さについては、それが既存企業の直接費用と参入を許すことによって失われる機会費用の和とすべしとするBaumol=Willig等によるECPR(efficient component princing rule)が基本的なものとされてきた。しかしこのルールでは参入市場が競争的であることをおよび、既存企業の利潤制約がないことを想定されていた。本研究においては、参入市場が寡占的であることをも含む一般的モデルにおきてアクセス料金のルールを示した
具体的には、本研究では(1)Economides=White等の寡占市場の線型モデルを非線型モデルに拡張し、さらに非同質財のケースの分析行っている。また(2)Laffont and TiroleやArmstrong他の分析では、競争市場における需要関数や供給関数に関する超弾力性(super elasticity)や転位係数(displacement ratio)という複雑な概念を用いているのに対し、ここでは相対的な逆需要関数の偏弾力性を用いてそれらの概念との対応を示し、ECPRルールの明確な意味づけを行った。さらに(3)最適課税理論との関連についてもいくつかのこれまで指摘されていない結果を示すことができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川又邦雄: "ゲーム理論の歩みと現代経済学"三田学会雑誌. 95巻2号. 1-14 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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