研究概要 |
今年の新たに公表した研究の1つは中国1990年代のGDP統計の精度についての研究である.アメリカのRawski教授等は中国GDP統計・経済成長率は過大推計で信用できないと主張しているが,我々の検討では、中国SNA方式国民経済計算はかなりの問題点を抱えているとは言えるものの基本的には改善方向にあると評価でき,Rawski教授等の批判は当たらないと言うのが一応の結論である.もう1つは韓国の産業別購買力平価の研究である。1995年の韓日購買力平価をパーシェ型算式だけでなくGK型算式でも推計した。 今年は3年間の最後の年にあたるので、以下の11章からなる報告書をまとめた。 第1章 購買力平価による中国と日本産業連関表実質値データの構築 第2章 Estimation of China's PPP and a conversion of China's 1995 IO Table into Real Japanese Prices 第3章 中日購買力平価研究 第4章 中国の経済成長に伴うエネルギー消費の分析 第5章 生産アプローチによる韓日購買力平価推計と価格格差の要因分解 第6章 PPPによる日韓95年I-O表実質値データの構築 第7章 中国GDP統計について 第8章 1997から99年の中国エネルギー消費の変動要因 第9章 The input output decomposition analysis of sectoral price differences between Japan and China 第10章 中国経済の産業別生産性上昇と外国資本 第11章 日本・韓国・中国の自由貿易協定の経済効果
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