• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

東・東南アジアの貧困問題と潜在能力アプローチに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13630041
研究機関東京大学

研究代表者

池本 幸生  東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (20222911)

研究分担者 佐藤 宏  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50211280)
寺崎 康博  東京理科大学, 経営学部, 教授 (90136622)
キーワード貧困 / アジア / 所得分配 / 潜在能力
研究概要

本研究の課題は、アマルティア・センの「潜在能力アプローチ」を実証研究に応用する理論的方法を探ると同時に、それを東および東南アジア諸国の貧困問題に応用することを通して、従来の所得中心の貧困分析を越える新しい視点を提供することにある。
(1)理論的研究:池本は2001年6月にイギリスのケンブリッジ大学で開かれた会議"Justice and Poverty : Examining Sen's Capability Approach"において論文"Poverty Alleviation Policies and Ethnic Minority in Vietnam"を発表した。さらに、この論文を一般的な枠組みにおいて捉え直した論文"Poverty Alleviation Policy : Efficiency and Capability"を2002年3月にラオスのビエンチャンで開かれた会議において発表した。この論文では、貧困対策をマクロ経済発展政策に位置付け、少ない情報を効率的に貧困対策に結び付ける手法を提示した。
(2)実証研究:2001年12月に中国・上海で開かれた上海社会科学院主催の「中国経済に関する国際会議」に池本と寺崎が参加し、中国における所得分配研究の動向を調査するとともに、所得分配研究者と意見交換を行い、関係者との間で今後の研究協力について話し合った。佐藤は、中国農村において現地調査を継続した。
(3)統計的研究:東南アジアの貧困に関わる統計データに関しては、これまですでに蓄積したものに加えて、新たに利用可能となったものを収集し、若干の分析を行った。中国については、世帯レベルのデータが不足しており、中国および欧米の研究グループとの協力を通して、新たに家計調査を行う可能性を探り、日本側もそれに貢献できれば家計調査結果を利用できる可能性が開かれた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 佐藤 宏: "中国沿海部の郷領企業改革と経営者の行為様式"一橋論叢. 115・6. 598-614 (2001)

  • [文献書誌] 佐藤宏: "出稼ぎ農民は職場をどのように歩いているか"大島一二編『中国進出日系企業の出稼ぎ労働者』. 17-41 (2001)

  • [文献書誌] 佐藤 宏: "雲南農民における市場と商人"中兼和津次編『中国農村経済と社会の変動』. 259-287 (2002)

  • [文献書誌] 寺崎康博: "コーホート分析から見たスポーツ及び趣味・娯楽活動"統計. 52・7. 9-16 (2001)

  • [文献書誌] IKEMOTO YUKIO: "Poverty Allevlation Policies and Ethnic Monority in Victnam"Justice and Poverty : Examining Sen's Capability Approad. (予定). (2002)

  • [文献書誌] Hiroshi Sato: "The Growth of Market Relations in Post-reform Rural China"Rontledge Curzon. 288 (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi