研究分担者 |
八木 正 鹿児島国際大学短期大学部, 助教授 (20259774)
鈴木 啓之 高知大学, 人文学部, 助教授 (20206527)
西村 貢 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (00180646)
中西 泰造 愛媛大学, 法文学部, 講師 (60314944)
河音 琢郎 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (90273870)
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研究概要 |
本年度は,研究計画にもとづいて下記の諸点を実施した。 (1)2回の打ち合わせ研究会を開催した。第1回研究会では,東海地方,近畿地方,四国地方,九州地方の各地で実施・計画されているPFI事業のリストを作成し,調査対象を選定した。第2回研究会では,PFIに関する代表的な文献の検討,及び英国におけるPFIの生成と動向に関する検討を行った。 (2)PFI事業の実態調査・ヒアリング調査に関して,上記地方だけでなく,全国的にみて先進事例とされる事業む含めて次のPFI事業を調査した。北九州ひびきコンテナターミナルPFI事業,福岡市余熱利用,PFI事業,大牟田市RDF事業,常陸那珂コンテナターミナルPFI事業,金町浄水場PFI事業の各事業である。 これらのPFI事業のコンサルティング・受注に関わっている次の各杜にヒアリング調査を実施した。日本政策投資銀行福岡支店,日本PFI協会,石川島播磨重工業,第一勧銀総研,日本経済研究所及び日本総研である。 また,PFI事業の先進地域である東京都にもヒアリング調査を実施した。 (3)各地方のPFI事業に関する文献,資料及び新聞記事等を収集し検討した。 (4)こうした本年度の研究によって,一定のPFI事業の検討課題を把握した。それは,PFI事業にはハードPFI事業とソフトPFI事業があり,現段階ではハードPFI事業が主流であるが今後ソフトPFI事業も出現してくること,PFI事業を公共事業の見地から分析すること,PFI事業の効率性,PFI事業と地域経済,PFI事業と情報公開等の検討課題が明らかとなった。来年度は,こうした課題について具体的に分析する計画である。
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