平成13年度の研究結果 今年度の研究は当初の予定通り、以下のような研究を行った。 1、9月17目から10月12日までロシアに赴き、モスクワの国家統計委員会にてロシア全体のマクロ経済統計資料を入手し、さらに10日間ロシアの中央国土地域の5つの州の統計委員会を訪問して必要な統計資料(最近の2-3年分)を入手することができた。 2、中央国土地域を訪問した際、平成12年9月より平成13年7月末まで客員研究員として私のもとに滞在し、日本経済史の研究を行ったサンクト・ペテルブルグ大学講師ニコライ・ドルジーニン氏を同行し、中央国土地域の統計局および行政府を訪問の際の通訳をしてもらった。ドルジーニン氏にはその後もロシア関係資料の入手を助けてもらっている。3、入手した統計資料のコンピュータへの入力および整理を謝金を利用して大学院生の道上真有氏にしてもらっている。資料は膨大な量にのぼり、現在統計文献目録を作成するとともに、統計データを入力している途中である。 ロシアの5つの地方に直接に赴き、そこで必要な統計資料をすべて入手するというようなことはこれまでに例がなく、ロシア地域における統計資料入手状況をも知り得たことは快挙であったと自負できる。また、ロシアにおける地域経済の研究は世界的にも今ようやく着手され始めたところであり、直接統計資料を入手したばかりでなく、地方統計局にて統計局議長を初めとするスタッフにヒヤリングし得たことは地域経済の研究にとって大きな成果であったと考えられる。
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