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2001 年度 実績報告書

ナチス期ドイツにおける企業統制に関する研究-利潤規制を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 13630100
研究機関明治大学

研究代表者

柳澤 治  明治大学, 政治経済学部, 教授 (00062159)

キーワードナチス党 / 企業統制 / 公益優先原則
研究概要

今年度はナチス党の綱領に示された企業統制に関する諸思想・諸構想を中心に検討した。
1.ナチス党綱領において最も重要な位置を占める「公益は私益に優先する」(Gemeinnutz gent vor Eigennutz)の意義とその適用について。
2.「利子隷属制の打破」及び不労所得批判について。
3.経営と労働の重視,株式会社における経営者優位について。
4.私的イニシャチヴ,創意と責任の重視と,公益優先との関連について。
上記1〜4は相互に関連しているが、1と2とは、資本主義経済の営利原則に対する批判とその修正に結びつくものであり、ナチス経済思想のいわゆる反資本主義的な要素をなしている。これに対して、4の私的イニシャチヴの重視、個人の創意尊重の考えは、資本主義的企業の存立を前提として、その発展を構想するものであり、ナチスの企業統制は、この二つの相対する原則の調整として展開されることになる。この問題を同時代の日本の状況と関連づけて検討した成果が下記11の論文である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 柳澤 治: "戦時期日本における経済倫理の問題(上)"思想(岩波書店). 934. 74-101 (2002)

  • [文献書誌] 柳澤 治: "戦時期日本における経済倫理の問題(下)"思想. 936(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] Osamu YANAGISAWA: ""Gemeinnutz geht vor Eigennutz" im Streit um die Neue Wirtschaftsordnung in Japan in der kritischen Zeit, in : R. Gommel/M. A. Denzel (Hgg.), Weltwirtschaft und Wirtschaftsordnung"Stuttgait, Franz steiner Verlag. (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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