研究分担者 |
前野 譲二 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 講師 (30298210)
葛山 康典 早稲田大学, 社会科学部, 助教授 (10257222)
河 榮徳 早稲田大学, 商学部, 教授 (70228378)
大鹿 智基 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 助手 (90329160)
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研究概要 |
本研究は,会計情報をデータベースとして実装するとともに,実装にあたって考慮すべき様々な問題について検討を行った. 会計情報をデータベースとして実装する際に留意しなければならないのは,検索性である.この検索性は,次に、インターフェースという問題と意味(セマンティックス)という2つの問題に分類される.本研究では会計情報のデータベース化に当たってこれをXML(Extensible Markup Language)によって記述することでこの2つの問題を同時に解決した. XMLによって記述することで,インターネットへの順応性が高まり,Webを利用することが可能になる.また,データはあらかじめ意味付けした上でデータベース上に表現されているため,単なる金額や数値としてではなく,意味を持ったデータとして直接目的とする数値を検索することが可能である.具体的には,データベース化される対象となる日経NEEDSデータベースについて,XBRL(Extensible Business Reporting Language)の現格に従い,XML Schemaによって記述されたタクソノミー文書で会計データの雛形(テンプレート)を作成し,また表示や勘定科目間の関係を表すリンクベース文書を作成した.次に,日経NEEDSデータベースをXBRLのインスタンス文書として変換,これをデータベースに格納した. また,このデータベースからデータを抽出するためのインターフェースを実装し,閲覧に供した.データベースの性能は,2,000件前後の企業について10程度の勘定科目を表示する場合,1秒以下で検索が完了する.クライアントコンピュータに表示されるまでを含めても,10秒程度ですべての処理が完了するなど,非常に高性能である.
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