1710年から1892年までの三井家大元方の経営を分析するとともに、会計政策の変化を追跡する事を3年間で行う計画を立て、初年度の平成13年度には、1774年の企業分割に至るまでの経営分析を行い、第2年度の昨年度=平成14年度には、1775年から1892年までの経営分析を進めながら、初年度の研究成果を整理してまとめ、経営史学会大会(2002年9月。西川・飯野の共同報告)および日本会計研究学会北海道部会(2002年9月。飯野の単独報告)で、学会報告を行った。また、第3年度に予定していた会計政策の検討の一部も第2年度に行った。 最終年度の本年度は、1775年から1892年までの三井家大元方の経営分析を取り纒め、その大部分を、論文として発表した(裏面参照)。西川が担当した1775年から1835年までの経営分析は、論文に取りまとめるのが若干遅れていて1796年までの分しか印刷原稿になっていないが、1797年から1835年までの分もまもなく発表予定である。 会計政策の変化の追跡も進めたが、会計政策と財務内容との関連性に関しては、未だ不分明な点が多く、発表できる段階には至っていないので、今後も検討を継続していく。
|