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2003 年度 実績報告書

Blowing-upの可換環論

研究課題

研究課題/領域番号 13640034
研究機関東京都立大学

研究代表者

川崎 健  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (40301410)

研究分担者 蔵野 和彦  明治大学, 理工学部, 教授 (90205188)
寺尾 宏明  東京都立大学, 理学研究科, 教授 (90119058)
キーワードRees環 / Cohen-Macaulay環 / Cousin複体 / エクセレント環
研究概要

本年度私はまずCousin複体のコホモロジー加群が有限生成となる必要十分条件を見つけました.すなわち定理.AをNoether環,Mを有限生成A加群とするとき,Aが(1)強鎖状,(2)Aの任意の局所化の形式的ファイバーはすべてCohen-Macaulay,(3)有限生成A代数のCohen-Macaulay軌跡は開集合,の三条件を満たし,Mが(4)Mの台が余次元関数を持ち,それはMの極小素因子上定数,を満たすときMのCousin複体のコホモロジー加群はすべて有限生成.逆に(4)を満たすすべての有限生成A加群のCousin複体のコホモロジー加群が有限生成になるならば,Aは条件(1),(2),(3)を満たす.
そしてこの結果の系として次の二定理を証明しました.
定理.Noether環AがCohen-MacaulayであるようなRees環を持つための必要十分条件は,Aが上記の(1),(2),(3)と(4')Aが余次元関数を持ち,それがAの素因子上定数,を満たすことである.とくにこのときSpec AはCohen-Macaulay化を持つ.
ここでRees環とはblowing-upの斉次座標環をいいます.
定理.Noether環AがCohen-Macaulay環の準同型像であることと,Aが上記の(1),(2),(3)を満たし(4'')Aが余次元関数を持つことが同値である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kurano, Kazuhiko: "On Chowgroups of G-graded rings"Comm.Algebra. 31. 2141-2160 (2003)

  • [文献書誌] Terao, Hiroaki: "The Poincare series of the algebra of rational functions"J.Algebra. 266. 169-179 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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