研究課題
基盤研究(C)
3年間にわたる研究で多くの重要な結果を得ることができた。それにともない本研究の主要な目的である「部分構造論理とその代数構造」に関する国際的な共同研究を展開することについて大きな進展が見られた。多くの国内外の数理論理学、代数学、情報工学の研究者と緊密な連絡をとり、国際的共同研究として本研究を推進することに努めた。小野はイタリアの学術研究会議の支援による2度の滞在(2001年シエナ、2003年フィレンツェ)により共同研究をおこない、また海外からの研究者を積極的に招へいした。とくに重要なのは2002年11月に第2回「Algebra & Substructural Logic」のワークショップを開催したことである。このワークショップのプロシーディングスは国際的な専門誌であるStudia Logicaの2号にわたる特集号として2004年に刊行されることになっている。それとともに小野は得られた研究成果をイタリアとフランス(2002年)、イタリアとデンマーク(2003年)で開催された4つの国際会議において、招待講演として発表した。さらに研究協力者のT-KowalskiにP.Jipsenを加えた3人での著書"Residuated Lattices : an algebraic glimpse at substructural logics"(Kluwer Academic PublisherのシリーズTrends in Logicの一巻として出版予定)も今年度中に完成するところまで進行している。
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