(1)建部賢弘全集編集作業 建部賢弘全集は、約20人のスタッフで編集にあたっている。現在まで、数学についての著作については、ほぼ全体の現代語訳ができて、これからは、相互の検討、全体の構成についての検討等にはいる。 (2)建部賢弘全集英語版の作成 上記の建部賢弘全集の作業と平行して、英語版の作成を企画、作業を進行させている。2004年7月に国際数学教育者会議が開催されるので、それに向けて一部分の作業結果を発表すべく作業を進めている。これは、今後も継続して、数学著作全体の出版をはかりたい。 (3)研幾算法の研究 建部賢弘の初期の作品である研幾算法については、前年度、「研幾算法」として、書物の出版をしたが、その後、「研幾算法演段諺解」という書物(恐らく建部自身の著)があるのを知り、それに基づいて再検討して、今年度、新しく出版した。 (4)關孝和の業績の再評価 2008年は関孝和没後300年となるので、それに併せて、業績の再評価をして、新しい全集を刊行したい。そのための準備的作業をして、会合をもち、また京都大学数理解析研究所での研究集会で発表した。
|