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2004 年度 実績報告書

数学史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13640144
研究機関大阪国際大学

研究代表者

竹之内 脩  大阪国際大学, 名誉教授 (20029375)

研究分担者 小林 龍彦  前橋工科大学, 工学部, 教授 (10269300)
小川 束  四日市大学, 環境情報学部, 教授 (90204081)
キーワード關孝和 / 正多角形 / 分数355 / 113 / 建部賢弘 / 建部賢弘全集
研究概要

・關孝和の正多角形論について研究 これは、偉大な、そして見事な作品であるのに係わらず、従来あまり取り上げて、研究されていることがなかった。一つには、その記述が簡略に過ぎ、明確な理解を得ることが難しかった故かも知れない。本研究者は、簑田高志氏の論文を基にしてその再構成を試み、全容を解明した。
その成果は、和算研究所紀要に報告した。
・分数355/113についての考察
(1)この分数は、円周率πの近似分数として、5世紀、中国の祖冲之によってはじめて得られたものであるが、彼が之を導いた方法については、従来、連分数による方法がとられてきた。しかし、このためには、面倒な分数計算が必要である。本研究者は、この点を考慮して、掛け算だけによる方法を提唱した。
(2)江戸時代、この分数は、1673年に著された数学乗除往来に登場するが、これがどのような経路によって日本にもたらされたものか。中国、朝鮮経由でないことから、キリシタン宣教師によるものではないか、との説を提唱した。
・建部賢弘全集刊行委員会 建部賢弘については、和算について、關孝和に次ぐ貢献をした人として喧伝されるが、その業績を集めた全集がなく、いままで研究者にとってたいへん不便であった。そこで当該委員会を組織、1〜2年内の刊行を目標に検討している。
委員会のメンバーは、次の通りである。
岩下啓史、内田孝俊、大橋由紀夫、岡本久、小川束、小林龍彦、小松彦三郎、佐藤健一、柴原秀雄、竹之内脩、田辺寿美枝、土倉保、長井宏之、藤井康生、森本光生、山司勝紀、横塚啓之
現在、第1次原稿はほぼ集まり、これから書式の統一、原稿の再検討に入る。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 關孝和の正多角形論2005

    • 著者名/発表者名
      竹之内 脩
    • 雑誌名

      和算研究所紀要 6

      ページ: 99

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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