研究課題/領域番号 |
13640245
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
伊藤 直紀 上智大学, 理工学部, 教授 (20103939)
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研究分担者 |
野澤 智 城西大学, 女子短期大学部, 教授 (00258914)
和南城 伸也 上智大学, 理工学部, 助手 (30327879)
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キーワード | 銀河団 / 宇宙論 / 宇宙背景放射 / 高温プラズマ / 電波天文学 / X線天文学 / 相対論 |
研究概要 |
本年度の研究成果は以下のとおりである。 1.Japan-US Seminar "Cosmology with the Sunyaev-Zel'dovich Effect"の主催 平成15年6月15日-20日に山梨県清里清泉寮において、日本学術振興会、米国科学財団(NSF)、国立天文台宇宙電波観測所の援助により、表記の国際会議を主催した。米国側代表者は、シカゴ大学のJohn Carlstrom教授であった。ミュンヘンのMax-Planck-Institut fuer Astrophysik研究所長のRashid Sunyaev博士はじめ、約50名のこの分野の第一線の研究者が参加して、大きな成果をあげた。この分野におけるこれからの研究の発展は、この会議から生まれるといっても過言ではない。海外からの参加者もこの会議の成功を大いに喜んでくれた。会議の報告は、平成16年1月発行の日本物理学会誌においてなされる予定である。 2.超高温銀河団におけるSunyaev-Zel'dovich効果の研究 近年25keVを超える超高温ガスを含む銀河団が発見されている。われわれはこれまでのわれわれの計算方法を用いて、このような超高温銀河団における、相対論的Sunyaev-Zeldovich効果を精密に計算した。この際に、結果を詳細な数表と解析的なフィット式によって表現した。これらの結果は将来の観測結果の解析に大いに有効であると考えられる。この研究結果は、Astronomy and Astrophysicsに掲載されることが決定している。
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