研究概要 |
研究代表者の泉浦と研究分担者の野口は協力して、国立天文台・岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡と高分散エシェル分光器HIDESにより、観測対象をミラ型の変光型を持つ炭素星にも広げて、引き続き炭素星のC_2 Swan(0,0)バンド吸収線群の観測を進めた。これらの観測データと前年までの解析結果を合わせ、公表の準備を進めた。また、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州にあるアングロ・オーストラリアン天文台の3.9m望遠鏡とクーデ焦点高分散分光器UCLESを用いて、星周C_2分子吸収線群の存在が明らかになっている炭素星について、赤から近赤外線の波長域(5200〜11000Å)の高分解スペクトルを取得した。このスペクトルにより、C_2以外の分子、特にCN分子の吸収線群に星周層起源の成分が存在するかどうか検討するための解析準備が整った。
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