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2002 年度 実績報告書

不安定奇核の電磁遷移及びベーダ崩壊過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13640262
研究機関埼玉大学

研究代表者

吉永 尚孝  埼玉大学, 理学部, 教授 (00192427)

キーワード核構造 / 不安定核 / 電磁遷移 / ベータ崩壊 / 殻模型 / 対模型
研究概要

質量数が130の領域で中性子が少なく不安定核であるXe, Baの偶々核および奇核について、殻模型および集団運動核子対模型によりエネルギーレベル、電磁遷移およびベータ崩壊過程を研究したこのあたりの原子核の研究は超新星による元素合成の際の基礎的データを得るためにも重要である。^<136-130>Xeの原子核については、バックベンディング現象を含め、非常に良く実験データを再現することに成功した。また、対模型計算を同時に併用することにより、中性子がh_<11/2>軌道に2個励起する配位がバックベンディング現象の理解のために非常に重要であることを確かめた。また、このあたりの原子核は中性子と陽子で変形の性質が違うことにより、軸非対称変形を起こしていることを電磁遷移の計算を通じ、示すことに成功した。質量数が80以上、100以下で中性子数と陽子数がほぼ等しい原子核について殻模型を適用することにより、このあたりの原子核では必ずしも中性子・陽子間に働く対相互作用が重要ではないことを示した。質量数が130領域の奇奇核では対になっていない陽子・中性子・コアの3つが全体の角運動量を構成する際に組み方によりカイラルバンドというのを作ることが知られているが、今回対模型に一粒子を組み込み、カイラルバンドの解析を行い、そのようなものが確かに現れることを、粒子数・書く運動量とも保存する殻模型のフレームワークで示すことに成功した。上記の研究結果を得るために、計算のプログラムコードに関しては、殻模型、および対模型の両方に対し、偶偶核に対するコード、及び1重閉殻に対するコードはすでに整っていたので、これをopen shellの原子核に対しても適用できるように拡張した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Enami: "Quantum-number-projected generator coordinate"Physical Review C. 65. 064308-14 (2002)

  • [文献書誌] K.Higashiyama: "Shell model study of backbending phenomena in Xe"Physical Review C. 65. 054317-8 (2002)

  • [文献書誌] K.Enami: "Quantum-number-projected generator coordinate method"Physical Review C. 66. 047301-4 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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