• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

非摂動的繰り込み群と素粒子の非摂動力学に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13640272
研究機関金沢大学

研究代表者

寺尾 治彦  金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (40192653)

キーワード繰り込み群 / 超対称性 / 質量の起源
研究概要

素粒子の標準理論を超える物理として超対称理論に基づく模型が最も有力視されている。しかし、階層的、なquark/leptonの質量とは対照的にsquark/sleptonの質量は世代に対して非常に良い精度で縮退していなくてはならない。前年までは、このような質量構造を出す動的機構について、特に超対称理論の種々の繰り込み群的性質の観点からの研究を進めた。この研究に関連する発展として、今年度は特にquark/leptonの質量構造と超対称フレーバー問題の関連を中心に研究を進めた。
先ず、quark/leptonの質量の階層的構造を説明する為に、フレーバーゲージ対称性がしばしば用いられるが、一般に超対称理論ではフレーバー依存性がsquark/sleptonの質量に反映してしまいフレーバー問題を引き起こす。この問題を引き起こさないように、超対称性を破るセクターからフレーバー対称性を破るセクターを力学的に分離するような機構について考察を行った。次に、また別の観点であるが、フレーバー対称性として離散的対称性、特にS_3対称性がしばしば導入される。この対称性はquark/leptonの質量を説明するために破れていると考えるが、その場合もその破れは一般にsquark/sleptonの質量に反映してしまいフレーバー問題を引き起こす。我々は、正確にS_3対称性があるような超対称模型に拡張すればフレーバー問題が生じないことを指摘した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Kobayashi, H.Nakano, H.Terao, K.Yoshioka: "Flavor violation in supersymmetric theories with gauged flavor symmetries"Progres Theoretic Physics. 110. 247-267 (2003)

  • [文献書誌] T.Kobayashi, J.Kubo, H.Terao: "Exact S_3 symmetry solving the supersymmetric flavor problem"Physics Letters B. 568. 83-91 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi