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2003 年度 実績報告書

ブレーン世界描像に基づく超対称大統一理論

研究課題

研究課題/領域番号 13640279
研究機関京都大学

研究代表者

九後 太一  京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (00115833)

キーワードニュートリノ振動 / CKM混合行列 / MNS混合行列 / 質量行列 / 異常U(1)電荷 / E_6大統一理論
研究概要

今年度の研究実績は次の通りである。
ここ数年間での素粒子分野における最も重要な実験データは、ニュートリノ振動のそれである。すなわち、太陽ニュートリノと大気ニュートリノのデータから、3世代のニュートリノの間で1-2世代間と2-3世代間の混合角が大変大きいこと(bi-large mixing)が発見され、さらに二乗質量差の値がかなりの精度で決定された。これらのレプトン側の混合の様相は、クォーク側のCabibbo-小林-益川(CKM)混合行列に見られる大変小さな混合と大きな対照をなしている。それ故、クォークとレプトンを統一する大統一理論を探求する立場からは非常に大きなヒントを与えるデータである。
我々は、1)クォーク・レプトンの質量行列が、異常U(1)電荷ψ_iにより冪が与えられる因子化された形λ^{ψ_i+ψ_j} (Frogatt-Nielsen形)をとること、および 2)このU(1)電荷ψ_iがSU(5)GUTの構造を持つこと、の二つの仮定をするだけで、先ず、up型、down型クォークの質量データが必然的にレプトン側の牧-中川-坂田(MNS)混合行列U_{MNS}の大きな2-3混合を意味していることを示した。さらに太陽と大気ニュートリノの二乗質量差の比のデータをインプットすれば、1-2混合もまた必ず大きくなるということ、すなわちbi-large混合を導くことを示した。この分析は同時にMNS混合行列のU_{MNS}の1-3成分U_{e3}が0(λ)〜(0.1--0.5)のオーダーであることを予言する。同時に、このようなクォークセクターとレプトンセクターの対照は、例外群E_6にもとづく超対称大統一模型が有望であることの証拠だという議論を与えた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Kugo: "Higgs Doublets as Pseudo Nambu-Goldstone Bosons in Supersymmetric E_6 Unification"Proceedings of 2002 International Workshop on Strong Coupling Gauge Theories and Effective Field Theories (SCGT 02), (World Scientific, Singapole). 396-408 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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