研究概要 |
本年度は最終年度であるので、昨年までの研究を整理し、将来に向けての研究の推進をはかった。以下にテーマ毎に概要を記す。 (1)^<12>Beの研究。(論文掲載) 他のBeの同位体の同様に基底状態近傍では2α芯の周りの分子軌道の描像が支配的だが、励起状態には中性子が単一のαクラスターに束縛されて原子軌道的描像の良いものが存在する。 (2)N=20魔法数の乱れ。(論文掲載決定) ^<32>Mgや^<30>Neでは中性子のpf軌道が低く下がり2p2hの構造が基底回転帯では支配的である。4p4hの回転帯も低い励起状態として現れ、それは^<30>Neではα-^<16>O的な陽子密度分布を持つ。又,負パリティ回転帯も低い励起状態として現れる。 (3)^<32>Sの研究。(論文掲載決定) 超変形励起回転帯が^<16>O-^<16>Oの分子構造を持つことを確かめた。 (4)^<44>Tiの研究(論文投稿) 超変形状態群とα-^<40>Ca状態群の共存を示した。
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