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2002 年度 実績報告書

ヒッグス粒子の崩壊とCP対称性の破れの起源

研究課題

研究課題/領域番号 13640290
研究機関広島大学

研究代表者

両角 卓也  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20253049)

キーワードヒッグス粒子 / CP対称性 / ニュートリノ / 物質反物質 / バリオジェネシス / レプトジェネシス
研究概要

主にCP対称性の破れの起源に関連して物質、反物質非対称性を説明するレプトジェネシス(レプトン数生成によるバリオン生成)を取り上げ,物質反物質非対称性を生じるのに必要なCPの破れが低エネルギーのニュートリノ振動実験のCPの破れに影響をあたえるのかを研究した。本研究によって新たに明らかになった知見は次のとうりである。
1.レプトジェネシスの基礎となる模型であるシーソー模型のCP対称性の破れの独立な位相の数を明らかにした。(重いマヨラナニュートリノが2個の模型で3、3個の模型で6など)さらにその内レプトン数生成に関連するCP対称性の破れの位相を同定した。
2.レプトンの混合行列 牧中川坂田行列にレプトン数生成のCPの破れがどのように効いてくるかを明らかにし、ニュートリノ振動実験で測定されるCPの破れとバリオン数生成に必要なCPの破れの相関関係をしめした。特に100%相関がある場合を具体的に構成しU_<e3>のCPを破る位相がレプトン数生成の位相と直接関係することを示した。
3.重いマヨラナニュートリノが2つある模型をとりあげこの模型が現在のニュートリノ振動実験からくる制限を満たしつつバリオン数を説明するために必要なマヨラナニュートリノの下限値を得た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Endoh: "CP violation in neutrino oscillation and leptogenesis"Physical Review Letters. 89. 231601-1-231601-4 (2002)

  • [文献書誌] G.C.Branco: "A relation between CP violation of low-energy and leptogenesis"Nuclear Physics Proc. Suppl. 111. 303-305 (2002)

  • [文献書誌] T.Endoh: "Numerical study on the correlation between CP violation in neutrino oscillations and baryogenesis"Nuclear Physics Proc. Suppl. 111. 291-293 (2002)

  • [文献書誌] T.Endoh: "Leptogenesis and low energy CP violation, a link"Journal of Physics G. (2003)

  • [文献書誌] T.Morozumi: "What can we learn about from low energy CP violation experiments"素粒子論研究. 106-4. (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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