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2001 年度 実績報告書

HETE2衛星と連携したフォローアップ観測によるγ線バーストの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13640293
研究機関宮崎大学

研究代表者

山内 誠  宮崎大学, 工学部, 助教授 (80264365)

研究分担者 松澤 英之  宮崎大学, 工学部, 助手 (30301443)
廿日出 勇  宮崎大学, 工学部, 助教授 (30221500)
高岸 邦夫  宮崎大学, 工学部, 教授 (80041060)
キーワードトランジェント天体 / ガンマ線バースト / 観測 / 人工衛星 / 可視光観測 / 分光
研究概要

アメリカ、フランスと共同で開発したHETE2衛星は、ガンマ線バーストを発見して、その位置情報を地上に放送することを主目的としており、本年度の始めに定常運用を開始した。その後も運用パラメーターの微調整を行ないながら、これまでに13個のガンマ線バースト源の位置を特定することができた。また、これらの情報はインターネットを通して数十秒程度で世界中の観測機関に送ることができたことから、13個のうちの2例については可視光残光も観測されており、HETE2衛星が所期の目的を達成していることを確認した。
さらに我々は、HETE2衛星からの情報を受け自動で可視光観測を開始する小型望遠鏡システムを本年度半ばに完成させ、9月16日以降は自動観測を行なっている。このシステムは口径30センチメートルの望遠鏡の焦点に冷却CCDカメラを取り付けており、視野は43分角×43分角である。望遠鏡は夜間は常に、HETE2の観測器が観測している視野の中心方向を向いており、ガンマ線バースト源の位置がHETE2衛星から通報されると、直ちに望遠鏡の向きをガンマ線バーストの方向に変える。このため望遠鏡の方向移動量が少なく、最大でも2秒間でガンマ線バースト方向の観測が可能である。この小型望遠鏡システムの自動観測開始後、HETE2が通報したガンマ線バーストは9個であったが、天候等の条件のため観測したのは2002年1月24日の1例だけであった。このバーストの観測時の可視光残光の明るさの上限値は17.8等であると見積もることができ、他機関の観測結果との比較により、我々のシステムで可視光残光を捉える可能性の高いことが解った。
この望遠鏡システムと連動して、可視光残光のスペクトル観測を行なう準備も我々は進めている。本年度は観測装置の基本設計を行なったので、来年度以降は装置の製作と調整を行ない、実際のスペクトル観測を開始する予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2012-11-02  

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