研究課題/領域番号 |
13640304
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
山県 民穂 甲南大学, 理工学部, 教授 (50068144)
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研究分担者 |
中山 信太郎 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70116846)
秋宗 秀俊 甲南大学, 理工学部, 講師 (60319829)
宇都宮 弘章 甲南大学, 理工学部, 教授 (00241167)
豊川 弘之 産業技術総合研究所, 光技術研究部門, 研究員
大垣 英明 京都大学, エネルギー理工学研究所, 助教授 (10335226)
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キーワード | 核構造 / クラスター構造 / トリトン・クラスター |
研究概要 |
1.産業技術総合研究所における逆コンプトンガンマ線を用いる光核反応測定用検出器の設計・製作と中性子検出シミュレーションを行った。一辺60cmの立方体の高密度ポリエチレン減速材に36本のHe-3ガス比例計数管を埋め込んだ検出器を設計・製作した。シミュレーションの結果10、20、30MeVの中性子に対しそれぞれ32、23、17%の検出効率の予測値を得た。今後中性子源を用い検出効率の絶対値較正を行った後、実験に用いる。 2.^6He核のクラスター構造を調べるため、大阪大学核物理研究センターのリングサイクロトロンで^6Li(^7Li,^7Be+x)^6He反応の研究を行った。その結果^6He核の励起エネルギー18MeVに2個の3重水素クラスターに崩壊する励起準位が発見された。測定された崩壊の分岐比は約100%で、簡単な統計模型で推定した分岐比の約500倍の強さを持つ事が分かった。このことから励起エネルギー18MeVの準位が2個の3重水素核クラスターからなる分子状構造を持つと結論できた。
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