研究概要 |
ケイオンの準安定な束縛状態についての理論的基礎を固めた。変分法、ブリュックナー・ハートリー・フォック法および反対称化分子動力学法により、ppK,ppnK,^6BeK,^9BeK核の結合エネルギーと転換幅を計算した。その際、構造の変化に注目した:すなわち、ケイオンが核の収縮をもたらし超低温高密度の状態ができることを具体的に示した。同時に、幅が狭くなる機構を解明した。ケイオンの束縛状態を生成する有力な実験方法として、(K^-,pi^-)反応を提案した。反応生成断面積を概算して実験の可能性を検討した。今年度、成果を3つの論文にまとめ公表した。 このケイオンの束縛状態の商題は世界的に興味がもたれつつあり、大阪、京都、スロベニア、ウィーンでの国際会議で報告を行った。
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