• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

^<189>Osの電子遷移による核励起現象の観測

研究課題

研究課題/領域番号 13640311
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

岸本 俊二  高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所・物質科学第2研究系, 助教授 (00195231)

キーワード原子核励起 / NEET / K殻電離 / X線 / 放射光 / 時間分光法 / アバランシェ・フォトダイオード
研究概要

1.3素子アレイAPD検出器2組を組み込んだ小型真空槽製作とその評価
APD素子を試料に近づけて内部転換電子線を直接測定するための装置を準備した。APD素子(Φ3mm)3素子をアレイ化(1列に配置)した検出器2個(計6チャンネル)を電子線検出効率(立体角)を高めるために装着し、かつ検出器をより試料に接近させられる小型真空槽を製作した。装置の評価(検出効率、エネルギー分解能、時間分光特性等)を低エネルギー電子線への応答も調べるために放射光研究施設BL-14Aにて8.4keVのX線を用いて行った。その結果新しく用意したAPDアレイ素子のエネルギー分解能が有感部面内で信号増幅度がX線入射位置によって異なるために大幅に悪化しているという問題が判明した。
2.核共鳴およびNEET内部転換電子線検出実験の実施
1.で製作した装置を使って^<189>Os-NEET観測のための第1段階の実験を2002年1月に実施する予定であったが、APD素子の欠陥のために新しい装置での実験は取りやめにした。そのかわり従来使用してきた1チャンネルAPD素子によるNEET観測実験をSPring-8のビームラインBL09XUにおいて2002年1月に行った(課題番号:2001B0448-ND-np)。^<189>OsよりもNEET確率が高いと予想される^<193>IrのNEET観測実験を行ったところ100秒あたり4-5カウントと微弱ながらK殻電離に伴う核励起(内部転換電子線による信号)を検出することに成功した。その実験結果は放射光研究施設での入射ビーム強度を評価するための実験と合わせ現在解析中である。NEET確率を求めたのち、Phys. Rev. Lett.に投稿する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岸本俊二: "K殻電離に伴う^<197>AU核励起現象の観測"放射光. Vol.14,No.5. 331-338 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi