• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

非線形系における揺らぎと自己組織化

研究課題

研究課題/領域番号 13640392
研究機関国士舘大学

研究代表者

清水 敏寛  国士舘大学, 工学部, 教授 (30103641)

キーワードカオス / ニューラルネットワーク / 階層構造 / 複雑系 / ブラウン運動
研究概要

カオス的力で結合され多数のブラウン粒子からなる系が新しいタイプのニューラルネットワークとしての機能を持つことが示された。まずそのネットワークを2個結合しそれぞれに別のパターンを記憶させたときに相手のパターンを想起できるかを調べた。その結果ネットワーク間に適当な結合を仮定すると想起が可能であることを明らかにした。
次にこのニューラルネットワーク(ローカルネットワークと呼ぶ)を多数個結合することによって中間ネットワークを定義し、その中間ネットワークを多数個結合することによってグローバルなネットワークを定義する。この時に、ローカルなネットワークにあるパターンを系自身によって自律的に記憶させたときにグローバルなネットワークにどのようなパターンが出現するかを調べた。この系は複雑系での階層構造を調べる具体的なシステムの一つとして重要である。ニューロン間の結合を適当に決めると、系の共同現象と自己組織化によりグローバルなネットワークにローカルなパターンを用いてグローバルなパターンが出現することを明らかにした。これは複雑系での階層構造の解明に向けて重要な役割を果たすと思われる。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi