• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

非線形可積分方程式の探求およびその工学への展開

研究課題

研究課題/領域番号 13640407
研究機関日本大学

研究代表者

紺野 公明  日本大学, 理工学部, 教授 (50059606)

研究分担者 角畠 浩  富山大学, 工学部, 講師 (50249174)
キーワード非線形方程式 / 可積分方程式 / IKKシステム / ソリトン / ヒエラルキー / 漸化式 / ループソリトン
研究概要

本研究代表者と分担者が提案した可積分な非線形方程式IKKシステムの性質を詳しく議論した。
1).IKKシステムは二つのヒエラルキーを持つ系である。それぞれのヒエラルキーを構成する方程式間を関係付ける漸化式を見いだした。しかし、二つのヒエラルキーは、互いにこの漸化式では結びつけられないことが見いだされた。(Phys.Letters.A 286(2001)47-54)
この論文をもとに二つのヒエラルキーの間の関係を議論する次の論文が生まれた。
2).1).の成果を基に二つのヒエラルキーを結びつける条件を求めた。その条件を満たす新たな可積分方程式を見いだした。(Reports on Mathematical Physics(2002))この方程式は、二つのヒエラルキーを融合させ大きな一つのヒエラルキーとした可積分系でその存在を示すことができた。しかし、その可積分方程式系がどのような構造を持ち、その解がどのような性質を持つかはこれからの課題である。
3).IKKシステムの既存の方程式は3次元空間内のループの運動を表すことが知られている。これまでの角運動量を持たない平面内の運動から角運動量を持って回転するループに拡張した厳密解を見いだし、その運動の詳細を議論した。(Nonlinear Evolution Equations and Dynamical Systems NEEDS'2001の国際会議および九州大学応用力学研究所で発表)

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kimiaki Konno: "Recursion formulae for IKK system with two hierarchies"Physics Letters A. 286. 47-54 (2001)

  • [文献書誌] Kimiaki Konno: "A fused hierarchy"Reports on Mathematical Physics. (2002)

  • [文献書誌] 今井宏治: "IKKシステムのリカージョン公式"数理解析研究所講究録. 1202. 161-169 (2001)

  • [文献書誌] 角畠浩: "回転するループソリトン"九州大学応用力学研究所研究集会報告書「非線形波動現象の理論と応用」. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi