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2002 年度 実績報告書

衛星データによる準リアルタイム活火山熱観測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13640418
研究機関東京大学

研究代表者

金子 隆之  東京大学, 地震研究所, 助手 (90221887)

研究分担者 安田 敦  東京大学, 地震研究所, 助教授 (70222354)
キーワードモニタリング / 火山 / 熱解析 / リモートセンシング / ノア
研究概要

本研究では,気象衛星ノアの夜間赤外画像を使い,各火山からのデータを,日単位で自動処理し,熱異常の時間変化をWebにアップロードするシステムを開発する.平成13年度の研究で,ノアAVHRRを利用した準リアルタイム火山熱観測システムのプロトタイプを完成することができ,国内10活火山(有珠山,北海道駒ケ岳,安達太良山,浅間山,伊豆大島,三宅島,阿蘇山,桜島,薩摩硫黄島,諏訪瀬島)の試験モニタリングを開始した(http://vrsserv.eri.u-tokyo.ac.jp/REALVOLC).この間,浅間山,三宅島,阿蘇,桜島,薩摩硫黄島,諏訪瀬島の6火山において熱異常を検出することができた.2000年に始まった三宅島の活動では,同年9月以降に始まったガスの大量放出と連動した熱異常の変動をとらえることができた.平成14年度は,これまでシリーズに加え,ノア15号のシリーズのデータ処理を加えた.これにより,未明に限られてきた画像が,深夜のものまで行えるようになり,検出される火山熱異常も格段に増えた.平成14年度は,浅間山は,8月22,30,31日,9月4日,11月8,28日,12月3日,1月13日,2月8,18,21日,3月2日に熱異常が見られた.これらは山頂火口での噴煙活動の活発化に関係していると考えられた.諏訪瀬島では,4月20日,1月12日などに噴火に対応して熱異常が認められた.阿蘇は秋以降活発になり,7月23日,8月21日,10月1,10,16,25日,11月12,19,23,24日,12月2,28日,1月6,7,16,24,25日,2月3,4,6,17,19,21日に熱異常が見られた.これは、2002年後半以降,火口温度,噴火回数,地震発生回数が増えていることと対応している.これらについては現在成果を取りまとめ中である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kaneko, T., Yasuda, A., Others: "Satellite hot spot monitoring of Japanese volcanoes : a prototype AVHRRR-based system"Advances in Environmental Monitoring and Modeling. 1,no1. 153-166 (2002)

  • [文献書誌] Kaneko, T., Wooster, M.J., Nakada, S.: "Exogenous and endogenous growth of the Unzen lava dome examined by satellite infrared image analysis"Jour. Volcanol. Geotherm Res.. 116. 151-160 (2002)

  • [文献書誌] 金子隆之, M.J.ウスター, 中田節也: "衛星赤外画像による雲仙溶岩ドーム成長域・噴気域の同時熱観測:リモートセンシングによるガス放出・蓄積状況の推定"火山. 47. 449-549 (2002)

  • [文献書誌] Kaneko, T., Wooster, M.J.: "Testing the accuracy of solar reflected radiation corrections applied during satellite shortwave infrared thermal analysis of active volcanoes"Jour. Geophys. Res. 106. 13381-13394 (2001)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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