研究課題/領域番号 |
13640434
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
高橋 修平 北見工業大学, 工学部, 教授 (50125390)
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研究分担者 |
本山 秀明 国立極地研究所, 助教授 (20210099)
亀田 貴雄 北見工業大学, 工学部, 助教授 (00233974)
榎本 浩之 北見工業大学, 工学部, 教授 (00213562)
佐藤 篤司 防災科学技術研究所, 長岡雪氷防災研究所, 研究職・所長
西村 浩一 防災科学技術研究所, 長岡雪氷防災研究所, 主任研究員 (10180639)
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キーワード | 南極 / 地吹雪 / 斜面下降風 / 積雪再配分 / 終端落下速度 / 雪粒子飛び出し風速 |
研究概要 |
1.地吹雪観測 北海道・北見工業大学構内において自然積雪表面から雪を採取し、小型風胴による雪粒子飛びだし風速、雪粒子終端落下速度、雪粒子安息角を測定した結果、次の知見が得られた. 1)雪粒子飛び出し風速は降雪後は5m/s前後であるが,雪粒子の変態に伴い1〜3日間に10m/s以上と大きくなった.雪粒子飛び出し風速は、樹枝状結晶では5m/s前後、広幅六花や雲粒付樹枝は5〜10m/s、融解変態雪粒子は10m/sの値を示した. 2)雪粒子終端落下速度は樹枝状結晶では0.5m/s前後、融解変態雪粒子は1.0m/s以上の値を示した. 3)安息角は新雪時で75°以上,雲粒付結晶や旧雪では75°以下となった. 4)飛び出し風速、終端落下速度、安息角から、粒子結合力Fbを自重で割った結合力比Fb/mgを見積もり、新雪時では0〜3の小さい値、融解変態粒子については15〜50の大きい値を得た. 2.吹きだまり観測 防雪林および防雪柵の前後において地中レーダーによる吹きだまり観測を行った。 3.南極無人気象観測測器改良に関する観測 自然通風型の気温シェルターの昇温問題について、アルベドの異なる通風筒による気温観測から昇温の誤差を除去する観測実験を行った. 4.南極氷床積雪再配分シミュレーション 南極の無人気象観測データおよび客観解析高層気象データをもとにモデル氷床地形の場合の、斜面下降風、地吹雪輸送量、積雪再配分量の見積もりを行い、南極氷床全体の再配分分布を計算した.
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