研究課題
基盤研究(C)
九州大学応用力学研究所では博多・釜山間フェリー「かめりあ」にADCP(超音波流速プロフアイラー)をすでに1997年2月に設置し、博多・釜山間の鉛直横断面の流速分布を1997年2月より2004年2月までは3回/週、2005年7月からは新船就航に伴い6回/週の割合でモニタリングしている。1997年2月より2001年半ばまでは月1回の割合で直接フェリーに出向きデータの回収を行ってきたが、本科学研究費により電話回線を利用したADCPデータ伝送システムを構築し、2004年2月までは3回/週の割合で、2004年7月からは6回/週の割合でデータの回収を行い、博多・釜山間横断面の流速構造をほぼリアルタイムで把握することが出来るようになった。これらのデータは日本海循環モデルや現在稼動中の応用力学研究所日本海海況予報システムで境界条件としてすでに利用されており、今後、一層の利用が見込まれる。また流速構造や流量などの情報は、一般にもホームページですでに公開している(htt://nmg.riam.kyushu-u.ac.jp/~camellia/)。これまでに得られたデータによって対馬暖流の流動構造や流量の季節変動や経年変動など、対馬暖流について多くのことが明らかになった。また求まった流量を用い、博多-厳原(対馬)、厳原-釜山間のそれぞれの潮位差からそれぞれの流量を推定する式も提案された。この式を用いることにより過去の潮位データから過去の流量変動の推定が可能になった。さらに、潮位データが1時間間隔であるため、数日程度の流量の短周期変動の研究がかなり進んできた。特に日本海上の大気圧の変動は3〜5日程度にエネルギーのピークがあるが、流量変動に見られる3日程度の変動にはこの大気圧の変動に対する日本海の非平衡応答が大きな役割を果たしていることが明らかになりつつある。
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